2011年2月19日土曜日

墨付け日々精進の巻 4




いよいよ墨付けですが、材料は9cm角の杉材です。
黒いのも混じっています。リアル天然乾燥材なんてね・・・。
まあ練習用ですから汚くても安い材料で充分です。

こんな材料では条件が違うのでは?と思われる方が多いと思います。
しかし材木の大きさは問題ではありません。小さくても大きくても同じです。
小屋でも物置でも住宅でも墨付けの条件は同じということです

それでは角材と丸太に関してはどうでしょう?
結論から言えば同じものです。
一般住宅に丸太として使用される野物(丸太)はまん丸ではなく両側が平らになっている太鼓丸太です。
このような丸太は手間はかかりますが、基本的には角材の墨付けと大きな違いはありません。
年配のお客さんに「大場さんは丸太の墨付けは出来るの?」とよく聞かれます。
一般の方は丸太の墨付けは想像がつかないほど難しいもので最近の若い大工では出来る人がいないと思っている方が多いようです。
私が小僧(見習い)の頃、墨付けの事がよくわかっていないときに初めてまかされたのが野物3本の墨付けでした。
それくらい基本は角材と同じということですね。
まあ、今考えるとよくやったなーと確かに思いますけどね。
でもでもよく考えたら、よく親方が小僧にまかせたなーというのが正直なところですね。
勘違いを起こしやすい(間違えやすい)のが野物の墨付けですから、今思えば試練を与えたのかもしれませんね。


話は戻ります。
もちろん角材の方が簡単ですのでそのままでは練習になりません。
しかし一工夫で角材を丸太に見立てて練習をすることができます。それは後日紹介します。

つづく

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