2011年2月3日木曜日

するどい御指摘がありましたので その3



和室で使用する珍しく希少価値のある木材を銘木と言います。
最近では減ってきましたが、床の間などに使用する材料ですね。

ただしやはり本物は高いものです。
ですからお施主さんの御希望がない限り、はり物を使用することが多いですね。
はり物とは表面にだけ本物の銘木をはり付けたものなんです。
しかしこれならまだ高級な時代になりました。
ここ数年は印刷したものがはってあるんです。
そうです!完全な偽物なんですね。
しかし驚くのはその技術です。
はっきり言って見分けがつきません。
頻繁に扱っている大工でも近くでよーく見なければ判断できないほどです。
もっとも無垢の黒檀を扱ったことがない大工であれば素人と同レベルです。
私も無垢の黒檀を何回も経験してるわけではありませんので偉そうなことは言えませんけどね。

正月番組での芸能人のランクを決めるために安いものと高級なものを見分けるクイズと同じようなことですね。
いつも扱っているものと比較して決めるしかありません。
まあそれくらい良くできていますから本物か偽物かは自己満足の世界になってしまいます。





この床柱いかがでしょう



どうですか?
写真なのでわかりにくいかもしれませんが、とてもきれいでしょう?
これでも偽物なんですよ。
ちなみに上の写真の黒檀は無垢の本物です。
施工してしまえばどちらもきれいなものです。

まあ材料はお施主さんが決めることですから大工は材料に関係なくきれいに仕上げることだけを考えていればいいんですけどね。

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