2010年1月16日土曜日

役に立たない墨付け講座2(墨つぼ)




役に立たない墨付け講座2は「墨つぼ」の説明です。
「墨つぼ」?
聞いたことはあるという人もいるでしょうが、一般の方にはまったく必要のないものですね。
触ることはもちろんですが、実際に見たことがないという方がほとんでしょうね。

写真奥の黒いのが墨つぼです。
水車のような部分には線を引くための糸が巻かれています。
水車の右側が墨入れになっています。
墨入れには墨が垂れないように脱脂綿が詰めてあります。

写真の一番左側は固形状の墨です。
これを墨入れに入れて水で溶かして使用します。
今では墨つぼ用の墨汁がありますのでこちらを使用することが多いですね。

写真右側は墨付けに使用する竹製の「墨さし」です。
大工は年明けにこの墨さしをつくるのが恒例ですが、最近では市販されているため私はつくることはありませんね。
ですから使えなくなるまでとことん使っています。
写真上の物が新品で、下が現在使っているものです。
竹はなかなか減るものではありませんが、こんなに短くなってしまいました。
短くても使い勝手は良いですよ。
年配の大工さんから見ると「墨さしは正月に新しいものを作れ!!」と怒られそうですがね・・・・・・。

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