2009年6月16日火曜日

化粧丸太





今日も昨日に続けて和風ひさしの材料準備です。写真はひさしに使用する丸太の柱です。ちょっと不自然なツヤのように見えます。
なぜならばこれはFRP製の柱なんです。FRPというのは船やベランダの床などに使用される耐久性にすぐれ雨に強い材質のものです。
木は風合いや質感がよいものですが、外に使用するには劣化を覚悟しなければいけません。施工した直後はとてもきれいな木も時間の経過により黒ずんできます。

私としてはそれも木の風合いとして良いものだと思いますが、柱に関してはどうしても下の方からの劣化が激しいのが困りものです。

一方このFRP製の柱は色の劣化はあるものの腐ったりする心配は少ないため安心して使用できます。最近では無垢材(本物の木)のイメージがよいため外にも木を使用しますが、劣化のことまで考えて使用しているのか疑問をもつことがあります。無垢材=良いイメージ、高級感。新建材=人工的、偽物、安物ととらえられている感がありますが、この柱は定価で56,700円もする高級品なんです。

どちらを選ぶかはお客さん次第ですが、無垢材にも新建材にもそれぞれ良い点と悪い点があります。ですから「とにかく無垢材!」と決めつけずお互いを比べて検討してみることが大切だと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿