2011年3月3日木曜日

墨付け日々精進の巻 13




こちら右側の接合部。









こちら左側の接合部。
右側と高さが違います。
角材の場合はまずあり得ない状態です。

しかしこれが丸太の場合はあり得るんです。
角材のようにまっすぐで平面ばかりであれば高さ基準は一定です。
しかし丸太は丸いうえに曲がっているため高さの基準を大工が決めてあげなければいけません。








この三角マークが高さ基準となります。これがゼロ地点です。
ですからこの木はわざと斜めにして丸太のように見立てたということです。
ちょっと説明がわかりにくいかな?











この写真の一番下の丸太に一尺下と書いてあるのがわかりますか?
これはあの三角基準点より1尺下の高さを記してあるんですね。

大工はうまく組み上げられるようにすべての丸太(梁)をどのくらいの高さにするのかを決めなければいけません。
少し頭をひねりますが、決めてしまえばあとはこの高さを示す墨を見て墨付けすればこのように組み上げることが出来るんですね。
説明が下手ですみません。
まあとにかく練習ですから少し複雑な墨付けにしてみたということです。


つづく

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